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『あ、れ。優犬?』
「久しぶり、っていっても一週間前に会ったね。おはよう、霧夜。」
カラノ ユウ
加羅野優犬。ホワイトブロンドのサラサラな髪に薄い灰色の瞳。
いつも少し上がっている口角。爽やかを擬人化したらこんな感じだと思う。
僕の、幼馴染みだ。
『おはよ…う。なんでここ、いるの?』
今はHRの真っ最中。相当の理由がない限り、教室からでられないはずだ。
「霧夜を追いかけてきたんだよ。トイレの場所わかんないだろうと思って
HR、抜けてきた。」
…ん?なんで僕がトイレに行こうとしたこと知ってるんだろ。
「やっぱり気付いてなかった?俺、霧夜の後ろの席だったんだけど。
まあ、霧夜バタバタしてたし無理ないか。」
‼新事実!まあ、そっか。
優犬の家は有名なとこだし、優犬は文武両道ハイスペックイケメンだもんな。
…素直に嬉しい。優犬とは気が合うし、色々助けてもらえそう。
「…あー、トイレ行くんだったよね?ついてきて。」
廊下を真っすぐ進み、曲がったところにトイレを見つけた。
いちいち豪華だなー。ちょっと目がチカチカする。
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