第一惑星の巨人、はじまりの詩

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そうね。あれは数百年まえ、となりの地球へあそびに行ったとき、どこかの国で聖書をもったひとの銅像があったけど。ちょうど、あれくらいの背丈だったころかな。 え、「いいなあ、ぼくも見たかった」って? あはは。きみもいたよ、やさしい彗星にはこんでもらったじゃない、エウロパって名前の彗星に。 きみはたしか、本を読んでいた。なんだっけ・・『火星年代記』みたいなタイトルの本。 彗星の青白い霧みたいな衣がひんやりきもちよくて、きみはおねしょを・・うふふ、ごめんなさい。もういわないから、こっちにもどってきて。ね?
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