第一惑星の巨人、はじまりの詩

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はじめて、詩を書こうとおもう。 きっときみは知らないだろうけど、ちょっとむかしまでは、みんな書いていた。そして見せ合いっこしていたの。 どうやって生きていけばいいのか、そのヒントをつかむために。生きてきたことを世の中にのこすために。 みんな「あの戦争」のあと、しんだような顔をしていた。きょうを生きることにせいいっぱいで、光のない未来に、とほうにくれていたの。 きみは、おぼえてないよね。 ・・うん、やっぱり。ああ、気にしないで。 まだ小さかったから、しかたないよ。
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