罪人

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罪人

集中治療室の外で、一際派手な空気を醸し出す男がいた。 数人の男を引き連れている。 コサカイの妻が仕切りに頭を下げていた。 その横。 少年は黙って男を見上げていた。 「ユウキ議員!」 サイキが駆け寄ると、男は俊敏に振り返る。 「事件を担当している捜査員のサイキです。  ひき逃げの件でお話を聞きたいと、  何度か連絡差し上げたのですが」 「そうでしたか」 男はニコリと笑った。 何がおかしい。 「このところ忙しいのでね。  今日になってようやく、  コサカイ君の見舞いにも来れたところで」 不正献金についての、マスコミへの弁明に追われているのだろう。 中央の捜査はやっていないに等しいから、そっちじゃない。 「私に、何か聞きたいことが?」 議員がサイキを見る。 背筋が真っ直ぐを通り越して反り返っている。 演技的だ。 人の前に立つ人間というのはこういう立ち居振る舞いになるのだろうか。 こいつの性格だろうか。 妻は、じっと床を見ていた。 鋭い眼光で、議員の靴を見ていた。 「…いえ、  捜査の方に進展がありまして。  今ひき逃げの被疑者を取り調べています。  早急に解決します」 妻の目は、息子に向いた。 「そうか!  それは一安心だな」 そう問われて、妻は素早く笑顔を作った。 彼女も演技的だが、意味が違う。 そうあるべき姿で常にいる。 夫が危篤で傷心の妻らしく、少し乱雑にまとめられた髪を揺らす。 化粧は薄く、最低限だ。 あるものを着てきたという感じの、柄のないブラウスにカーディガン。 計算し尽くされた、あるべき姿でここにいる。 「そうですね。  先生もお忙しいのに、  わざわざありがとうございます」 早く帰れと言っている。 議員にも。 サイキにも。 「サイキ刑事は、  記憶界析をするのかね?」 「は」 この議員は、大臣について記憶界析に関わる法案可決に力を入れていたんだ。 ある程度知っていて当然だろう。 「一応、します」 「そうか!」 ニタリと。 一層、気味悪く笑った。 罠に嵌めた奴の顔を見れて満足か。 愛想笑いなどする気も失せて、ただ睨み返した。 「記憶界析は素晴らしい技術だ。  我が国の治安維持に、  是非貢献してくれ」 言いながらもう背を向けている。 「はい」 と一応言ったが、鼻を鳴らしたような音になった。 どうせ聞いていない。 議員が立ち去ると、妻はベンチに座り込んだ。 電池が切れたように、表情も停止していた。 「夫は、  あと1日で、  心臓が止まるそうです」 少年の表情も、停止していた。 「界析官なんですね」 立ち尽くすサイキを見るでもなく問いかける。 「記憶界析には、反対ですか」 見下ろすのは失礼に思い、視線を逸らす。 「新しい技術というのは、  利益と引き換えに多くの不幸をうみます。  核開発と同じ。  作る者は人の幸福を願っていても、  私腹を肥やそうとする者が目をつけたら、  終わりです」 「核のボタンを権力者が握るのとは違います。  権力者がいくら望んでも、  界析官が記憶を読まなきゃ、  使うことはできない」 簡単に、いいようには使われない。 「いいえ、同じです。  いたずらに導入を早めて、  界析官を無理に増やせば、  教育もきちんとされない、  倫理も責務も持たない、  形だけの界析官が増える。  その皺寄せを被るのは、  力を持たない人です」   この人は、記憶界析を否定しているのではない。 記憶提出の義務化という、国民全体を巻き込む法案に反対しているんだ。 記憶界析を利欲で使おうとする、議員や大臣を否定しているんだ。 「ルールがなければより酷いことになります。  今回の法案には、  悪用を止めるためのルールがない」 口はくるくると回るが、目はじっと一点を見つめて、瞬きもしない。 「コサカイさん」 「…夫もそう考えていました」 深いため息をついた。 それを少年は、傍らでずっと聞いていた。 「ユウキ議員にはああ言いましたが、  捜査が行き詰まっています。  もう一度話を聞きたいのですが」 「犯人を捕まえたと言ったのは」 「それは本当です。  でも」 「それで終わりにしてください」 「でも」 ポンと。 肩に手が置かれた。 振り返ると、ミヤトさんとヤマさんがいた。 わずかに息を切らしている。 「そこでユウキ議員とすれ違ったけど」 「あ、はい。  特には何も話せなくて」 「そう…」 ミヤトさんが目配せして、ヤマさんが頷く。 「ケイユウ君、お腹空かない?  売店行ってみようよ」 ヤマさんに引っ張られて少年が離れていくと、妻はようやく、視線を上げた。 「私は、  自分や夫の信念よりも、  息子の安全が大事なんです」 「捜査はもうすぐ終わります。  今日は調書の作成にあたって、  確認があっただけです」 ミヤトさんがサイキと場所を変わる。 「コサカイさんと最後にお会いしたのは、  前日でしたね」 「はい、  お昼前に少しだけ。  シャワーと着替えだけして、  またすぐに出ました」 「その時、  いつもと様子の違うところは」 「あの後も考えましたけど、分かりません。  大変な時で疲れてはいました。  でもほんの1時間もいないくらいで」 「その後、メッセージが来たと」 「はい、  ひき逃げに遭う前の深夜。  私は気づかなくて、  早朝、警察から連絡が来て初めて、  それにも気づきました」 すでにミヤトさんから報告を受けている内容だ。 同じことの繰り返し。 「そのメッセージ、  見せていただいてもいいですか?」 サイキが口を挟む。 ミヤトさんは首を眉を寄せたが、妻は見せてくれた。 手帳型のスマホケースを開くと、画面が点灯する。 スライドして、メッセージを開く。 『デスク周りにUSBメモリーがあったら事務所まで届けてくれないか』 ごく短い文章。 「USBメモリーというのは」 「分かりません。  探しましたが、  それらしいものはありませんでした」 妻はまた、目を逸らした。 「もう嫌です」 この聞き取りが、という意味に留まらないのは分かった。 「彼に、お願いだから目を覚まさないでって、  このまま死んでって、  そう祈らなきゃいけないんです」 つい弱音を吐いたのは、ミヤトさんがいたからだろう。 顔を手で覆った。 「一刻も早く解決します。  あなたと息子さんの安全のために」 ミヤトさんはそう声をかけた。 サイキは、黙って頭を下げるしかできなかった。 担当医師を見かけて声をかける。 「明日を迎えることは、  難しいでしょう。  できる限りのことをしていますが、  内臓の損傷が大きすぎます」 中年の男性医師は、疲れた様子で息を吐くように言った。 事情をどれだけ知っているのか、積極的な延命治療については話さない。 妻との間ではもう合意がなされているのか。 「亡くなられた場合、  司法解剖をするのであれば、  大学病院へ連絡しておきますが」 「お願いします。  ご家族の同意は得ているので」 「司法解剖…」 サイキはポツリとつぶやいた。 医師はすでに背を向けて歩き出していた。 「サイキ、  ちょっと休憩していこう。  ヤマもすぐ来る」 病院のすぐ隣のカフェの、テラス席に座る。 「すいません、  俺何も考えずに…」 「休めって言ってるのに、  議員がきたって聞いて、  飛び出してきたんだろ」 イクノに聞いたよ、と笑われた。 「…でも結局なにも聞けなくて」 「あの親子の前では、  何も言えないだろう」 気遣いじゃない。 本当に下手なことは言えない。 「くっそ」 頭をぐしゃぐしゃをかいた。 「サイキのせいじゃないよ。  偽記憶形成は確かにミスかもしれないけど、  それがなくても、  結局記憶は消されてたんだ。  何の手がかりも、見つけようもなかった」 どん詰まりだ。 これまでなのか。 議員の笑った顔が蘇る。 全部あれの思い通りになってしまったのか。 「自分に仕えてきた人間を殺してまで、  利益が欲しいのか…」 少年の、停止した顔。 何で殺されなくちゃならない。 何でその理不尽に屈しなきゃならない。 「何で殺されなきゃならないんだ…」 ミヤトさんも、つぶやいた。 「くそっ何で」 「待て、冷静に、考えて」 サイキを見た。 「何で殺す必要がある?」 サイキは首を傾げた。 何を聞かれているんだ? 「魔女に金を積めば、  記憶を消せるんだろ?  殺す必要なんかない」 「…っあ」 思わず変な声が出た。 「確かにそうだ。  わざわざ人を雇って殺させて、  その実行犯の記憶を消すくらいなら、  初めから秘書の記憶を消せばいい」 「何でそうしなかった?」 「そうできない理由があった?」 「秘書本人が反対したとか」 「殺した方が都合のいいことがあったとか」 「妻の話では、個人としては、  今回の法案には反対の考えを持ってた」 「不正献金の授受の直後に、  自分や家族の危険について考えてる」 「まさか告発の準備でもしてたのか…?」 「USB…」 ポツリとつぶやいたサイキに、一瞬の間を置いて、答えるのももどかしく、ミヤトさんは班長に電話をかける。 『そのUSBメモリーが、  ひき逃げ事件の証拠になるのか?』 班長の声は苦かった。 「献金に関する何らかのデータのはずです」 『そっちに絡むなら、  おそらく家宅捜索の令状は下りない。  ひき逃げに関することの捜査に限る』 「立派な殺人未遂の動機ですよ」 『一応申請するさ。  でもおそらくダメだ』 遠くで電話が鳴り、イワイさんが取る声が聞こえる。 『病院から、  バイタルが低下してきてるそうです』 椅子から立ち上がる音が聞こえる。 『俺もそっちへ行く。  じっとしてろ』 「…はい」 電話が切れて。 「USBは、  見つかってないのかな…」 「告発の準備をしていたなら、  本人に記憶界析できれば早いんだけど…」   危篤状態で界析なんてできない。 そして持ち直すことはおそらくない。 このまま彼の記憶は永遠に失われるのだろう。 「あ…」 「どうした」 「司法解剖するなら、  大学病院へって、  言ってましたよね」 「ああ、  それがどうした?」 心臓が、急に痛いほど強く打ち始めた。 脈打って頭痛はひどくなるはずが、痛みが鈍っていく。 手が震える。 唇も乾く。 「サイキ?」 「大学に、連絡します…」 その20分後。 コサカイ・ケイタの心臓は止まった。 たった2人の家族に看取られて、あっけなくしんでしまった。 少年は、父の顔ではなく、拍動のなくなった一直線の波形を、じっと見つめていた。 さっきまで人だったのに、今は人ではない。 でも物でもない。 「これから司法解剖となりますが、  よろしいですか?」 あらかじめ確認していたことだが、班長がもう一度尋ねる。 妻はしっかりとした意思で、頷いた。 「自分が死ぬ時は、  必ず解剖するようにと言っていましたから」 「あの、  解剖の前にもう一つ、  お願いがあるんですが…」 サイキが言うと、班長が睨んできた。 黙れ、と。 班長に事前に言うタイミングはなかった。 でも今しかない。 そう思った時。 「失礼します」 ガラリと扉を開けて、ひとりの女性が入ってきた。 「誰?」 「大学病院のユキカワ先生の使いできました」 名札にはナナセとある。 「サイキ、お前か?」 呼んだのは、と問われ。 彼女の存在に背を押されて。 班長に答える前に。 「コサカイさんのご遺体に、  記憶界析をさせていただけませんか!」 遺体に? 記憶界析? 誰もが状況を計りかねた。 「…!サイキお前とにかく黙れ!」 班長が肩を掴んで、ものすごい勢いで引っ張られた。 班長とサイキが睨み合い、ヤマさんとミヤトさんがどうすればいいかと慌てている間に。 「ご遺体への界析は本来は、  犯罪捜査のためではなく、  医療現場で、  精神医学的な研究のために、  生前の同意を得て行なっているものです」 ナナセが妻と息子に向かって、勝手に説明を始める。 「実際には、  亡くなる直前から亡くなるまでを通して、  記憶界析しながら看取るというものです。  記憶界析は医療行為ではなく、  行うにあたり法的な取り決めはありません。  死後に行う場合も、  死体損壊などにはあたらず、  本人かご家族の同意があれば行えます。  コサカイさんがなぜ死ぬことになったのか、  その事実を知るために、  どうか許可いただけませんか?」 「勝手に話を進めないでくれ」 「お願いします!」 班長の手を振り切って、ナナセの隣で頭を下げる。 自分が失敗して、その後始末のために、死者と家族を冒涜する。 許されないことだろう。 十分分かっていながら、自分が止められなかった。 「夫は、  記憶界析には反対でした」 妻は静かにそう答えた。 「はい」 「私自身もそうです」 「はい」 「だから、許可できません」 「…はい」 ここで食い下がるほど冷淡ではなかった。 妻の気持ちが痛いほどよく分かるから、言える限りのことを伝えた上で、そう答えられたら、受け入れるしかない。 「お気持ちも考えずに、  すみませんでした」 頭を下げた。 そこへ。 「じゃあ、  僕が同意します」 少年が、一歩前に出た。 「ケイユウ?」 顎を引いて。 サイキをまっすぐに見ていた。 サイキも、真っ直ぐに見返す。 「母さんがどうして許可しないのか、  分かってる。  でも、僕は知りたい」 ナナセの方へ。 「僕の同意じゃ駄目ですか?」 聞く。 「いいえ、  法改正で、  14歳以上は親から独立した、  意思決定権を持つことになっています。  あなたの同意で、  お父さんの界析はできます」 ナナセが答える。 「じゃあ、  お願いします」 ペコリと頭を下げられ、ナナセも応じる。 呆気に取られていたサイキは、慌てて自分も頭を下げた。 一層深く下げた。 「あ、ありがとうございます!」 「では、脳の状態を保つために、  ご遺体に特別な処置をさせていただきます」 「ちょっと待った!  何を勝手に進めているんですか」 班長がナナセに食ってかかる。 「なんですか」 「私が捜査の責任者です。  あなたは」 「大学の研究員です」 名札を指す。 「ナナセさん、  死後の記憶界析なんて許可できませんよ」 「そうは言っても、  先ほども言った通り、  ご家族が同意されているので、  無関係のあなたに止める権利もありません」 「殺人事件の捜査をしてるんだ。  公務執行妨害で逮捕しますよ」 「ああ、それはできますね。  ではどうぞ。  本当に必要だと思うのなら」 ナナセの鋭い視線は、班長を真っ直ぐに射抜いていた。 本当に必要なのは、界析だ。 それは班長も分かってる。 でも今回は下手に動けない。 ただでさえ前例のないことを、今この場面でするのはリスクが大きすぎる。 「私を逮捕し、  サイキ界析官を捜査から外せばいい。  そんなことは後でどうとでもなる。  でもこうしている間に脳細胞は死に、  記憶は失われていきます。  二度と取り返せないんです。  迷うのなら時間の無駄なので、  逮捕するまでは作業させていただきます」 そう言ってナナセは作業に取り掛かり、結局班長はそれを止めなかった。 ご遺体の搬送手続きが終わるまで、母と息子はそっぽを向いていた。 「お互いに、  心配かけたくなくて、  平気なふりをしてる。  辛いでしょうに」 ミヤトさんがポツリと呟く。 「お互い大切だからこそでしょうけど」 「自分の弱さを、  相手が受け止められると思わないと、  そんなところ見せられないもんね」 「信頼って、  そういうことなんだよな」 ヤマさんが隣に来る。 「ありがとうございます」 「何が?」 「ケイユウ君に、  何か言ってくれたんじゃないかと思って」 「別に大したことは言ってないよ」 大したことじゃないにしても、何かは言ってくれたわけだ。 「ありがとうございます」 「界析、  今度こそ気張れよ」 「はい」 搬送先の大学病院では、解剖室でなく「記憶界析室」へ通される。 「お久しぶりです、ユキカワ先生」 「随分活躍しているようだな、サイキ」 白衣の教授が出迎える。 大学時代の恩師だ。 「死者の界析か。  難しいことを考えつくな」 「先生のお力を貸してください。  お願いします」 「それは構わないが、  読むのは君だよ?」 「俺?」 「チューニングとコピーはここでするし、  読み方のレクチャーもする。  でも死者の記憶に触れるということは、  人の死ぬ瞬間を味わうということだ。  うちの研究員たちも、  毎回覚悟を持って臨んでいる。  君にも相応の覚悟を要求するよ」 「覚悟」 「擬似的に死ぬ覚悟を」 「はい」 サイキが教授と会っている間、ミヤトさんとヤマさんは、班長にこっぴどく叱られていた。 「お前ら、  サイキを止めるために行ったんだろうが!  何してた!」 「すみません!」 「特にミヤト、  どうして止めなかった」 「すみません」 「どうしてだ」 「…私としても、  それしか方法はないと思ったからです」 「だからって、  ルールを無視していいわけないだろ。  家族も危険に晒すことになる」 「はい、  自分でも普段なら止めてたと思います。  判断を誤りました」 頭を下げる。 「なぜ誤ったか、  分かってるか?」 「はい」 「ならいい」 班長はそれだけ言って背を向けた。 「俺は先に戻るから、  お前ら確実にサイキを回収してこいよ」 すっかり夕方になってしまった。 署に戻った班長に、イワイさんが声をかける。 「またサイキのファインプレーですか?」 ニコニコしている。 「スタンドプレーですよ。  あの癖なんとかしないと、  本当にまずい」 「サイキは良くも悪くも、  人に影響を与えますからね」 「そうですね」 今日のヤマ、ミヤトなどまさにそうだ。 「ここにも、  影響された人がひとりいますよ」 簡単に書かれた調書を差し出す。 「さっき、  急に喋り出したんです」 実行犯のクチナシ男が。 『拾った電話は、植え込みの中』 「どういう意味だ?」 「ずっと見つからなかった、  コサカイさんのスマホです。  直前まで使っていて、  轢いた後にクチナシが拾っていった。  逮捕した時には持っていなかったので、  ずっと探していたんですが、  今ほど、  ブランチしていたカフェの植え込みから、  鑑識が見つけたと連絡が」 写真は確かに、サイキが界析しイクノが出力した目撃者の記憶で、秘書が耳に押し当てていたスマホだ。 「なぜ急に…」 「混ざっちゃったから、  だそうですよ」 「混ざった?」 イワイさんは頷いた。 あの界析官。 あれが混ざっちゃったんだよ。 ちょっと良い人にになっちゃったよ。 なんで殺したのか。 知りたがってたろ? 「良い人になっちゃった、だあ?」 「イクノが言うには、  記憶探索で、  サイキが触れたからじゃないかと」 記憶界析ってのは、何なんだ。 サイキは明日、死者の記憶を読む。 混ざるって、どういうことだ。
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