Little boy & Giant tree

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うん、約束だよ そういえばさっきの話のつづきなんだけど さっきのつづき? ひさしぶりに雨が降ってくれたから、あした島のみんなでロンゴロンゴ祭りをするみたいなんだ 何かお祝いごとがあるたびに、夜が更けるまで歌って踊ってを楽しむんだけどーーララクはそわそわと視線をさ迷わせています ーーあしたの夜は、100年に1回の流星群が来るじゃない? へ、へええ、そうなの 知らなかったな・・・ーーいったい、かれと出会ってから自分が世間知らずと思うのは何度めでしょう 暗紅色に染めわたる地上にいながら、ララクの顔は赤く火照っていることがわかりますーーその、だから・・・良かったらいっしょに見ない? え・・・?ーーもちろんお誘いは素直にうれしくて、年甲斐もなく胸が踊りました が、それと同時に愕然ともしたのです・・・わたしにとって1秒も100年も等しく瞬きほどの刹那であるというのに、その瞬きの中にかれの人生が収まってしまうことに あすの流星群は、かれと見ることのできる最初で最後の流星群になってしまうのです だけど、いまは感傷に浸っている場合じゃありません わたしは喜びだけを素直に引き出して、ほほえみかけました かれと過ごした時間を、かけがえのない思い出をいつか思い返したとき、うつくしく輝くものにするために・・・もちろんよ、ララク わたしなんかで良かったら、一緒に見ましょう ほ、ほんとうっ? お祭りの途中でぬけてくるから、待っててね やったあ、すごく楽しみだよ! わたしも楽しみ ああ、夜は冷えちゃうから、温かくしてきてね うん! パスクアも風邪引かないようにね それじゃ、またあしたっ  大きく手を振りながら、伸びていく影をふり払う勢いで駆けていくかれの背中を、わたしはいつまでも見つめていました それが、わたしとララクの交わした、最後の会話でした
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