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しかし、宵が深まってからも
あの子はあらわれませんでした
やがて濃淡な夜空に、流星群の雨がぽつぽつ遠慮がちに滴ってきました
お願いだから流れ星さん、このまま降り止まないでくださいーーもしもこの約束の夜が明けてしまったら、かれと会うことは一生叶わない気になってしまいまして、そう祈らずにはいられなかったのです
・・・・・・
けっきょく朝になっても、あの子は来ませんでした
次の日も、そのまた次の日も・・・
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