Little boy & Giant tree

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どうやら、ほんとうに大丈夫のようでおとこの子はすくっと、立ち上がるとおしりの土汚れを手で払いました わたしはほっと、胸を撫で下ろしました ところで、どうしてあたしの身体に登っていたの? おとこの子はばつが悪そうにーーあのね、さっきまで村のみんなで石像をつくってたんだ。こんどは海沿いに並べるみたい。いまは休み時間で、友だちとかくれんぼしていて・・・ そうだったのね 村長からも言われてたんだ、あの丘の木は大切だから近寄るなって この島でいちばん歴史の深い木だからって 知ってたんだけど、つい・・・ おとこの子は話しながら声がしぼんでいき、つぶらな瞳に涙をいっぱい溜めこんでしまいました だれだって過ちを犯すものよーーわたしは慎重に言葉を選びましたーーあなたは優しい人になるわ ほんとうに? ありがとう・・・そっちも痛かったよね ぜんぜん平気よ  もう若くもないと思って・・・ 心配してくれてありがとう 確かにこう見えて、あなたのご先祖さまが産まれるずっとむかしから、生きているのよ だけど身体は丈夫なの えっ、めちゃくちゃおばあさんじゃん! ジャイアント・ツリーだ! うふふ そうね、だけど女性に年齢を尋ねることは、控えたほうがいいかな どうして? デリケートな問題だからよ いつまでも、おんなという生き物は若くありたいものなの・・・わたしだって、若いころはプルメリアの花や珍しい木の実を携えていたわ けれどもう、いくらか葉っぱを残しているだけ・・・月日を重ねるごとに、さまざまな現実が突き付けられてしまうの ふうん・・・そっか、わかった 気をつけるようにするーーかれなりに解釈してくれたのでしょう、じっとわたしの話を聞くと、神妙な面持ちで数回頷かれました ・・・ところで、坊やーー 坊やじゃないよーーかれは静かに訂正しましたーーぼくはララク、きみの名前は? ララク・・・すてきな名前ね 残念だけど、わたしに名前はないの
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