Little boy & Giant tree

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よろしくね、パスクアーーかれは素早く笑顔を引っ込めて、ちらり太陽の位置を確認しーーいけない、もう行かなきゃ! そろそろ作業にもどる時間だろうからーーそう言うと、あっという間に駆けて行ってしまいました あっ・・・待ってーーわたしは情けないです、これほど長い間生きているのに また来てくれる? その一言が、喉元でみっともなく足踏みしてしまうのでした ーーほんとうに伝えたいことにかぎって、声に出せないのです これは、人もおなじなのでしょうか? そのとき、もう落ち葉より小さくなってしまったかれが、くるっと振り返りました あのねっーーどうやら何かを伝えようか迷っているようすでしたが、手のひらをぎゅっと握りしめて、意を決したようです たどたどしく、けれど一生懸命に、声を一段跳ねあげてーー うまく伝えられないけど、ぼく、パスクアのこと好きだよ べつにきれいな花を咲かせなくたって、その・・・すてきだと思うっ 全身の力を振り絞るような叫びでしたーーまっすぐな瞳のララクを前に、わたしは時が止まったような感覚でした
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