2人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
「ちょっと、あんた、鼻血出てる!」
母の声で、甘い世界から、一気に現実に引き戻される。
「チョコレートの食べ過ぎよ!気をつけなさい!」
母は、呆れ顔で言う。
「だってぇ、チョコレートが誘惑してくるんだもん!」
「チョコレートを擬人化して言うんじゃないわよ!単に、あんたの意思が弱いだけでしょ!」
「・・・むう。」
私は、膨れっ面になりながら、ティッシュを鼻に詰めた。
私は、まだ、食べかけの艶やかな、チョコレートを見つめた。
・・・・・・ーーー冬の君は、魅惑的。
最初のコメントを投稿しよう!