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まだ8時にもなっていない。周辺の7時オープンの大型チェーン店を見つけて光里と入る。
「何にする?」
「…飲み物だけで…カフェオレにします」
「食べてないんだろ?」
「お腹が減ってないので…」
息を吐くような弱々しい様子に、もしかしたら食べられないのかと思う。
「じゃあ、席に座ってて」
「でも…」
バッグに手を掛けた彼女に
「急に誘った俺がカフェオレぐらい出すよ。好きなところに座ってて」
ゆっくりと言い席へ促す。
「ありがとうございます」
俺はホットサンドのモーニングセットを注文して、彼女のカフェオレとコーヒーだけ先に手に持ち彼女のいる席へと向かう。窓際に座る彼女は先月よりさらに顔色が悪い。とりあえず、早く温かいものだけでも飲んでくれ。
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