【オリジナル設定】

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聖職者(プリースト)】 悪魔祓いを生業とする西洋の呪術師とも呼べる存在。 呪力のような〝−の力〟を使うのではなく、[人間の〝正〟の感情エネルギー]を元にした〝+の力〟を使うことに長けており、聖職者たちはこの力の事を呪力ではなく[聖力]と呼んでいる。また、その力によって発動する術式などを[聖術]と呼ぶ。更に高位の聖職者は+と+を引き算する事で−の力に特化した〝逆転術式〟を使う事が出来る。聖職者は+の力で身体能力を向上させ、堕転術式を使う事によって自身または他者を治癒する事が出来る。 原則的には元の力が違うというだけで呪術と仕組みは変わらないため、生得術式や結界術も使用出来るほか、〝縛り〟なども有効に働く。尚、聖職者は術式の事を[術式(コード)]と呼ぶ。 使用者は限られるが呪術の極地ともいえる『領域展開』も使用可能で、名称の付け方(術式も含めて)は聖職者の場合は表記名の〝漢字四文字また五文字〟に対して違う読み方をするのが通例である。 (例:領域展開『封絶黄金卿』とかいて《ジーゲル・エルドラード》と読む) 西洋側では人の負の感情から生まれ出る呪霊は〝悪魔〟として認識されており、古来から聖職者がその対処と討伐に当たっていたとされており、 毒を以て毒を制する呪術師とは基本的には相容れない存在であるがゆえに敵対関係にある。 【聖霊(スピリット)】 聖力が折り重なって生まれた存在でいわゆるが〝人の善性が集合体〟となって現れた呪霊とは対極の位置するもの。 呪霊と同じく低位ものは知性はないが、上位になれば知性が増し、特等にもなれば人間とのコミュケーションを取ることができる。また、契約を結べば使役する事も可能である。 善性の塊である聖霊は本能的に善良ではあるが、知性を持った特等聖霊は〝行き過ぎだ正義感〟故に呪力の塊である呪霊の存在や呪力を扱う呪術師の存在を決して認める事はなく、呪術師や呪霊の徹底排除を志す。故に人間である聖職者と違って融通が効かない。 また、聖霊にとって負のエネルギーである呪力は弱点であり、頭部に直接流し込まれると一撃で絶命する。 人々の信仰によって生まれた神話や叙事詩に出てくる英雄や神がイメージとして具現化された〝仮想英霊〟なども存在する。 【狂信者(エンパシー)】 過激派の特等聖霊の信徒となって、手足のように働く聖職者の総称。聖霊の行いを盲目的に信仰しており、まともな感情や思考回路をしていない為、人間ではあるが呪詛師と並んで警戒されており、呪術師はもちろん聖職者とも敵対関係にある。 【聖櫃(レリック)】 元々〝聖力〟を帯びている物の事を総称として聖櫃という。なお、聖力を宿した武器は〝聖遺物(アーティファクト)〟と呼ばれ、普通の人間にも扱えるほか、呪術師にも扱うことができる(逆説的にいえば呪具は聖職者にも扱う事ができる)。 更に聖櫃を取り込む事によって、聖霊や英霊が人間の身体を依代に降臨(受肉)する事がある。 【巫女(プリステス)】 神格化された〝聖霊〟をその身に宿せることができる特殊な体質を持つ者たち。理由は不明だが、全て女性に限られる。呪術界の[天元様]と同じ役割を果たしており、西洋側の結界術の強度を高めている。しかし、こちらは外界との接触は可能で、ある程度の自由行動が許されているが、その重要性ゆえに外出の際は必ず[聖騎士]が護衛が付く事が多い。 また、その土地から離れたとしても結界の強度は変わらない。これは巫女というのはあくまで〝聖霊〟を繋ぎ止める為の媒体にしか過ぎず、〝聖霊〟がその土地から離れない限りその効力は発揮される。 【三大公爵家】 聖職者の古い歴史をもつ三つの家門。教団の上層部に強い権力と影響力を持つ。 取り分け強力で優秀な聖職者や巫女を輩出している。 呪術界の御三家と同じく、〝相伝の術式〟を持つ聖職者は優遇される傾向にあり、そうでない者は例え直系であっても冷遇されてしまう。 『ペンドラゴン』 イギリスに古い歴史を持つ三大公爵家の一つ。『アーサー王と円卓の騎士』に縁を持つ。 当主にはその証として特等聖遺物『王剣エクスカリバー』が与えられる。 相伝の術式は光を操る術式[創光聖術(エクスペリメント)] 『ニーベルング』 ドイツに居城を構える三大公爵の一つ。 当主は特等聖遺物の神をも殺す魔剣『燼剣バルムンク』を持つとされている。 相伝の術式は熱を自在に操る術式『氷炎操法(インフェルノ)』。 『ローランド』 フランスに古い歴史を持つ三大公爵家の一つ。取り分け優秀な巫女を輩出している傾向があるため、女性の方が権力が強い女系家門である。 当主はあらゆる物を切断すると言われている特等聖遺物『絶剣デュランダル』を持つ。 相伝の術式は癒しの力や潜在能力を解放させる『祝福聖術(サブリミナル)』または『祝言』。 【白撃(ライトニング)】 端的に言えば、聖力の〝黒閃〟である。黒閃とは違い、白撃は〝白く光る〟。 条件も同じく『打撃との誤差0.000001秒以内に聖力が衝突した際に生じる空間の歪み』であり、威力も黒閃と同じく2.5乗となる。 【聖痕(スティグマ)】 聖力を使った痕跡の事を指す。残穢の同じように目を凝らさなければ認識する事は難しい。 また、普通の呪術師に見えないが〝反転術式〟を使える呪術師になら聖痕は認識する事ができる。 逆を言えば〝流転術式〟を使える聖職者なら残穢を認識する事が出来る。  【聖媒(ミスティック)】 祈りを込められ、聖力によって自立することが可能な無生物の総称。 呪術でいう〝呪骸〟に相当する代物。 呪骸と同じく核になるものが体のどこかに埋まっており、それを破壊されると行動不能となる。 【破魔戒律(ロウブリンガー)】 〝魔を打ち破る〟為に己の身体に代償に縛りを課して、強大な力を得て生まれてきた聖職者たちの総称。まさに制約にして誓約。呪術界における天与呪縛の相当するものであり、どうすれば生まれてくるのかは現段階では不明である。 【八高戦(オクタ=グラニス)】 呪術高専の4校、聖ウェストマリア学園の4校 計8校による交流会および団体戦。 繁忙期が過ぎて呪霊たちが落ち着いてくる毎年9月に開催される。 表向きには各高の交流のため、とされているが、死人が続出する(なるべく出さないようにはしているが)交流会がそんな目的で開催されるはずもなく、実際は呪術師および聖職者の若手(ルーキー)の実力をぶつけ合うことで戦争の縮図とし、直接的な軍事干渉を回避するというのが名目である。
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