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「12月に入ったから忙しいの?関係ない?」
土曜日から玲央と一緒に過ごす間に、お花屋さんのノベルティの話をすると玲央は
「結果が楽しみだな」
それだけ言い何ひとつ口出ししなかった。そして今、日曜日の午後、少しの着替えを手慣れた様子で準備する玲央の隣で私も着替える。
「12月は特に関係ないな。一応聖がメインで担当している案件だけどちょっと難関。先月聖が行ったのと同じように俺も視察に行ってくる」
「九州、どこ?」
「大分、福岡」
「明太子買って来て。それだけでご飯が食べられるから」
「パスタも出来るしな。了解。乃愛も一緒に出るのか?ここでゆっくりして明日帰ってもいいぞ」
「一緒に出るよ」
玲央と別々の休日がないので今日のうちにクリスマスプレゼントを探しに行きたい。
「そうか。俺、タクシー呼んだけど?出掛けるなら乗っていけばいい」
「うん、玲央と一緒に降りるよ」
「駅だぞ…デパート?」
「うん、ボディークリームが無くなりそうだから」
プレゼントを選ぶとは内緒だ。
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