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優しく丁寧に、しかし従わないとどうなるか分からないぞ、と狂気をはらんだ口調で俺は美波にささやいた。
美波は恥じらいながら視線を下に一瞬落とした。
「……、コレ……」
堕ちた。俺は自分の顔がニタリと歪むのがわかった。
「コレ?」
「……、コレ……」
もうこれ以上言わせないでと、美波がすがるような眼で俺を見つめてきた。
しかし、それが逆効果なのだと美波はわかっていないのだ。それが俺をより悪魔へと変えていくことを美波はわかっていないのだ。そんな純粋で真っ白な美波を知れば知るほど、俺はより美波を汚したくなるのだった。
「コレ、じゃあわからないよ。ちゃんと言って」
「え、……」
「コレってなに?」
美波が自分の両足を固く閉じて腰を何度もくねらせた。女も男のように何かが弾けそうになることがあるのだろうか。その心中を想像し、俺の興奮は最高潮に高まった。
「オ?」
俺は美波が何を欲しがっているのかわかっていた。美波の視線が結構な頻度で俺の腹の下へと落ちていたからだ。
「オ?」
俺は再び答えを催促した。爆発寸前の熱くたぎる俺のその名前を。
「……、オ……」
「オ?」
「オ……」
美波の羞恥の大門は決壊寸前だ。
「オ?」
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