夜中

1/1
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ

夜中

「永理、あのね」  父親が帰宅した日の夜中、亜華はベッドに横になってしゃべっていた。  永理に聞いてほしいことがたくさんあった。  だが、はたから見ると、亜華が1人でしゃべっているようにしか見えない。  それもしかたない。  永理は、自分が姿を見せたいと思った相手にしか、姿を見せない。  永理は、亜華の父親付きの天使だ。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!