文鳥の名前。

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文鳥の名前。

うちの母、綾子が手乗り文鳥を買っていた時の話。 頭のラインが落語家の故・桂歌丸師匠をイメージさせるので、 兄・昭彦と自分は「うたさん」と呼んでいた。 なのに母・綾子は「ピーコ、ピーコちゃん」と呼んで止まない。 たまらず 「オスなんだから、ピーコはおかしいだろ!!!!」 というと、母・綾子、俯き加減でボソッと一言。 「…ピー公……。」 もう、ピーコでいいと思った。
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