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男装の令嬢~プロローグ~
「ごめん下さい。ごめん下さい。」
マダムリーズのお店を叩く者が1人。今は夜9時お店はとっくに閉まっているのだ。
「一体どなたかしら?」
リーズはお店の扉を開ける。そこにいたのは晴れ着を着た華族の令嬢であった。
「こんな時間にどうなさったの?貴女のようなお嬢さんが出歩くような時間ではありませんわよ。」
「マダムリーズ、突然の訪問大変失礼致とは存じております。ですが、今は一刻も猶予もないのです。私に服を、男物の洋服を売って頂けませんでしょうか?」
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