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「ダントツ一位の巨大な砂丘がどうして知られていないんですか?」
「なんでだと思う?」
「もしかして知られてはいけない遺跡と関係している……とか?」
「残念。……って、何その意味未明な遺跡」
「だって、青森っていえば、キリストの墓があるとか、遮光器土偶は宇宙人だとか、怪しげな浪漫が漂っているじゃないですか」
「あはは。実はね、防衛装備庁の弾道試験場になってるからだよ」
「つまり、一般人は立入禁止なんだ。だから観光地として宣伝できない」
「なんだ。てっきり古代の浪漫が眠っているのかと思ったのに」
僕が明らかに残念そうな顔をしていたからだろう。部長が「だけど」と言葉を繋いだ。
「だけど、縄文時代や遺跡に関係がないとも言えないな。それに本格的に調べたら、とんでもない事実が眠っていることもあり得る。伝承が途絶えただけで、禁足地だったのかも知れない」
「流石は部長。やっぱり男は夢と浪漫ですよね!」
「オーパーツとかな」
「こんな話、フジケンに聞かれたら、怒られますかね。厨二病か、って」
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