01.萌花について/あるバイト

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01.萌花について/あるバイト

絶対に怪しいと思いながらもついてきてしまった理由は、おじさんだけじゃなくて普通に女の子がいた事も大きかったと思う。 駅通りから1本外れた道に入り、明らかにオタ臭の漂うピンク色の建物。 入り口の上部にはDream honey♡cafe&bar と明記された看板が設置されている。 扉はお菓子のチョコレート……、お菓子の家でも意識しているのだろうか。 店内に足を踏み入れると、カウンターの棚にアニメ系のグッツやコミケの資料、アマチュアの無量ペーパーが並んでいる。 その中にはミミリンのもあって思わず手が出そうになったけど、我慢して平静を装った。 ピンク色のテーブルと木製のベンチタイプの椅子が規則正しく並ぶ店内。 開店前なのだろうか、それとも寂れているのか。お客はいない。 「どうぞ、座ってね」 「……」 このおじさんを信用できないまま、お店の中の一番奥のテーブルに腰をかけた。

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