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高校1年生
新学期から、毎日泣いて過ごしていた。
勉強、部活、その他もろもろ。
授業中寝てしまう自分。
勉強が分からない自分。
解けない問題。
ことあるごとにすぐ泣いていた。
すぐ「死にたい」と言った。
そんな自分だった。
そんな自分にある時母が言った。
「ほんとに死にたくて辛くなったら、高校辞めていいからね」
「命より大切なものは無いから」
その時に思ったんだ。
なんてこと言わせてしまったんだろうって。
親のお金で高校はいって、通わせてもらって。
それなのになんてこと言わせてしまったんだって。
自分の口に出していた言葉の重さに気付いた。
それからあまり口にしなくなったと思う。
軽々しく親の前で死にたいなんて、言うべきじゃない。死ぬ気もないくせに。
少しずつ、自分が変わっていった。
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