第3話:少年とマッチョ

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 樹は視線を追って上を見上げた。 「あ、あああ!!」  樹は大声を上げた。 「なに、どうしたの?」  お姉ちゃんが聞いてくる。 「お姉ちゃん、大変だよ、あそこ!!」  樹が指を指したのは近くの雑居ビルの屋上だった。  そこに人影があった。  岩渡が思い詰めた表情で屋上の手すりに手をかけていた。
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