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はじめての自律
「こうなったのは全部私のせい」
今までは、そんな言葉で片付けていた。
そう思えば、誰も傷つくことが無いのだから。
何も知らない私を
名のしれた学校に入れ
何を望むまでもなく私は
不自由ない生活をしていた
それが普通だと思っていた。
ただし不思議なもので
私の知る「普通」は
世の中の「普通」ではなかったのかもしれないと
いまさら考える。
あんたは情緒不安定。
あんたは身体不摂生。
あんたの現状に 同情半分
ざまぁみろが半分
こうなったのは 全部全部
あんたが現実を直視せず
気持ちの良い方向 気持ちの良い方向へ
顔をそむけまくっていたからじゃないの?
言うこと成すこと 全部感情的で
子どもみたいに泣き喚いて
都合のいいときだけすり寄って
分からない
私は
あんたが
分からなくなる
私がメンタル病んだとき 思ってしまった
私はあんたになってしまったと。
とにかく現実を投げ出したくて
周りに迷惑をかけて
ほんとに ほんとに 自分勝手・・・
嫌だ
あんたと同じにだけは
なりたくない
私
あんたみたいに
泣き喚かないよ。恥ずかしい。
私
あんたみたいに
怒鳴り散らさないよ。恥ずかしい。
私
あんたを捨てるわけじゃないよ。血は争えない。
私
あんたに優しくするよ。できる範囲でね。
私
あんたを愛してないわけじゃない。できる範囲でね。
私
あんたと境界線を引いてるよ。
口には出さないけれど
誰にも言わないけれど
あんたと私は他人だよ。
ひどいでしょ
でも
それが私だよ。
私
歩く。
やったことは消えないけど
ここで座っているのは 違うと思うから。
あんたは
せいぜい
子どもみたいに泣いていればいい。
私は チルドレンアダルト
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