36人が本棚に入れています
本棚に追加
/165ページ
*
「本当にこれで良かったのか?」
宇津木がカレーライスを食べながら顔をしかめる。
「辛いな」
「レベル2だろ、それ」
「カレーは甘口が好きなんだ。山田、レベル5って何だよそれ、もう人間の食い物じゃないぞ」
「もしかして宇津木って甘党なのか」
「もしかしなくてもそうだ」
むっとして宇津木は水を飲んだ。
「そういえば冬はいつもココアを飲んでいた。売り切れだと自動販売機を蹴り上げてたよな」
「つまんないことを覚えているんだな」
宇津木はメニュー表を開けて「レベル2、甘口って書いてあるけど嘘じゃないのか」と文句を言った。
「レベル1のお子様でも大丈夫、にすればよかったのに」
最初のコメントを投稿しよう!