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「もういい、やめよう」
僕は伝票を持って立ち上がった。
「注目を集めすぎだ」
平和な明るい店で男二人の言い争いはどうしたって人目を引く。
席を立つと、僕たちを見ていたほかの客は慌てて目を伏せ、カレーを食べたり水を飲んだりした。
私たちは何も見ていません、だって目の前の物を食べるのに忙しかったんですから、という白々しいパフォーマンスを横目で見ながら支払いを済ませて(もちろんマンゴープリンの代金もだ)外へ出るとまともに目を開けていられないほどの陽射しに一瞬目を閉じた。
「待てよ」
ぐっと肩を掴まれた。
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