僕は君に会いに行くよ
105/165
読書設定
目次
前へ
/
165ページ
次へ
「待てよ」 待つ理由はこちらには何一つない。 緊張した背中で、振り返ることなく早足で歩く。 宇津木は追いかけては来なかった。 地下鉄へ向かう階段を駆け下りるようにして改札を抜けるとほっとした。 宇津木に言い返した。 手を振り払った。 早足で立ち去ろうとするのを引き戻されていたあの頃、無言でうずくまることしかできなかったあの時とは違う。 僕はもう、宇津木に怯えることはない。
/
165ページ
最初のコメントを投稿しよう!
38人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
210(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!