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「どうかした?」
覗き込む鈴木の細い目には何の疑いも浮かんでいなくて、なんだよもっと警戒しろよ、見抜けよ、と文句を言いたくなった。
そんなふうに聞かれても「別に」としか答えようがないじゃないか。
「えーと、それで山田は何でオレんちに来たいって言ったんだっけ?」
「ちょっと鈴木の部屋がどんな感じなのか見たくなってさ」
「まさかオレんちにも盗聴器を仕掛けに来たんじゃないだろうな」
どくん、胸が鳴って一瞬、息をするのを忘れた。
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