僕は君に会いに行くよ

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「それは人によるんじゃないかな。一億円持っている人なら好意を持っている女の子の笑顔のためにに五百万くらい出せるんじゃない? まあ一説によると本物の金持ちはケチらしいけど」 「話を聞いてもらえますか? 絶対に誰にも言わないという約束で」 「どうかなあ」  彼はあくまでもペースを崩さない。 「絶対に言わない、なんて約束は破るためにあるようなものだからな」 「そんな」 「何か困っているならオレに聞くんじゃなくて、インターネットでお知恵拝借相談すれば?それともツイッターしてみる? あっという間に答えが集まるよ。三人寄れば何とかっていうけど、何十人も何百人も集まるからきっと問題も解決するんじゃないかな」 「そう単純にはいかないと思いますけど」 「そうかな」 「誰も回答してくれないかもしれないし」
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