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「結局、凛ちゃんにバッグをわざと貸したレイナって女が、チンピラに頼んで凛ちゃんからバッグを奪って五百万請求したってこと?」
氷をカラカラ回しながら彼は薄く笑う。
「強引かつ《《雑で無茶苦茶》なやり口だね」
「客から預かった、っていうのも嘘で、結局店長といい仲だったレイナと二人で金欲しさにやった雑な罠でしたよ」
僕はグラスの中身を少しだけ口に含んだ。
琥珀色の液体が冷たく喉を通り過ぎたと思ったら、かっと熱くなる。この瞬間がたまらない。
「村上が可哀相でした」
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