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「麗奈、本当に可愛い」
なにこれ?初めて会ったのに
こんなにストレートに言われて
外国人ってこんな感じなのかな?
反応に困っていると
「まぁゆっくり考えて俺は本気だから」
そうは言っているがお兄さんの言葉を
いまいち信じることができずにいた
家に着いて鍵を開けると
カイがリビングから顔を覗かせたので
目があった
「ただいま」
「おかえり、母さんから連絡あった」
「そっか、、、それで、、、」
開けたままの玄関へ目をやると
ハナちゃんのお兄さんが顔を覗かせた
「やぁカイ」
「え?何でシンが麗奈と一緒に帰ってくるんだよ」
とても感じの悪い言い方をするカイ
「麗奈ともっと一緒にいたかったし
ついでにカイの顔でも拝んでおこうかと」
ついで?カイに会いたくて着いてきたんじゃないの?
思わずお兄さんの顔を見る
お兄さんはニコッと私に微笑んだ
「こいつに近づくのに俺を利用するな」
カイはなんだか不機嫌そうな言い方をして
リビングへと戻る
「とりあえずお邪魔しまーす」
お兄さんは遠慮なくカイのいるリビングへと入る
「えっと、、、とりあえずコーヒーいれますね」
二人の間の微妙な空気を誤魔化すように
キッチンへ行く
仲がいいのかと思ったのにそうでも無さそうだし
カイのあんな不機嫌そうな顔久しぶりに見た
会いたくなかったのかな
悪いことしちゃった
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