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コーヒーを淹れて二人のいるリビングへ持っていく
気まずい空気なんだと覚悟してきたのに
思ったより普通に会話しているように感じる
ただ二人は韓国語で会話しているので
何を言っているのかさっぱり分からない
笑顔もなければ怒った様子もなく
本当に真剣に話をしているようだった
邪魔をしてはいけないと思い
自分の部屋へといこうとすると
「麗奈、どこ行くの?」
お兄さんが止める
「なんか真剣な話っぽいから
部屋に行ってようと思って」
「麗奈がいないと気まずいだろ」
二人に止められ渋々空いてるソファに座る
私が座った瞬間、急に沈黙になる
なになに?今までおしゃべりしてたじゃん!
私はこの沈黙に耐えられずに話し出す
「カイのお母さん会社やってるんだね
女の子のモデル探してるって
ハナちゃんがやることになったよ」
「ふーん」
カイはつまらなそうな返事をして
コーヒーが入っているマグカップに手を伸ばす
会話が続かない、、、
お兄さんも何か話してくれればいいのに
チラッとお兄さんの方を見ると目が合う
え?いつから見てた?
思わず目を逸らし私もマグカップへ手を伸ばす
なんなんだこの空間は
ため息が出そうなタイミングでお兄さんが
話し出す
「今日ハナの家に泊まるつもりだったけど
麗奈の家に泊めてもらおうかな」
へ?今なんて?
驚きでまたお兄さんを見る
「だってカイも同居してるんだし
別にいいよね?」
カイを見ると眉間に皺を寄せたままで
何も言わない
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