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「よし!何ができるかな?」
冷蔵庫の中を見て考える
男の人の料理とか新鮮
私の周りはお父さんも弟も全然料理しなかったから
手際よく野菜を切っているシン
手慣れてるな
いつも家でやってるんだな
心の中で感心する
私も何か手伝わなきゃ
「お兄さん!何か手伝います」
腕まくりをしながらシンの横に立つ
すると突然シンは包丁を置いて
「だ、か、ら!」
少し引き攣った笑顔で私の頬にキスをした
「???!!」
驚きで声が出ない
「キスするって言ったよね?今度は口にするから」
あー無意識に私、敬語でちゃってたんだ
キスするって本気だったんだ、、、
気をつけなきゃ
怖くて何も喋れなくなり黙々と横で手伝う
本当に手際がいいので
料理はお任せして使い終わったフライパンなどを
横で洗う
「あっ袖が濡れるよ」
そう言って後ろから抱きしめるように
ズレてきてしまった服の袖を捲ってくれる
バックバクされてるみたいで
恥ずかしくて全身が熱くなる
「あれ?耳まで赤くなって可愛い」
耳元で囁かれ首筋にキスされる
「きゃっ!」
初めての感覚に動揺して
逃げるように体を傾けたら
バランスを崩してしまい倒れそうになる
「危ない!」
キッチンの角に頭がぶつかりそうになり
咄嗟にシンが手を伸ばして私の頭を守りながら
一緒に地面に倒れた
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