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気がつくとリビングのソファに横になっていた
「気がついた?」
シンが私の顔を覗き込む
先程のキスを思い出してしまい飛び起きる
「あっ私!!」
気持ちよくて気を失うなんて
恥ずかしすぎてシンの顔がまともに見れない
「麗奈本当に可愛い、韓国に連れて帰りたくなる」
私の頬に触れながら愛おしそうに覗き込む
「俺の彼女になってよ」
真剣な表情で見つめてくる
「でも、、今日会ったばかりだし」
「なら一週間たったら彼女になってくれる?」
「そういう問題では」
恥ずかしさで目が合わせられない
「麗奈、こっち見て」
また甘い声で名前を呼ばれる
仕方なくシンの方を向く
「俺、本気だから」
真剣な顔で見つめられる
その時リビングのドアが開き
シンの背中越に入ってきたカイと目が合う
シンは後向きだから気がつかないのか
私の頬に手を触れたまま私を見つめている
「ゴッフォン!」
カイが咳払いをして冷蔵庫の前に行き水を飲む
「なんだカイ、いたの?」
頬に触れていた手を離し
立ち上がってカイの方へ歩いていく
「俺、麗奈のこと本気だから邪魔しないでね」
「邪魔?なんで俺が邪魔するんだよ?」
「だってカイが女の子と一緒に住んでるなんて
俺からしたら太陽と月が入れ替わるくらいの
驚きだったし」
「なんだよ、それ」
「カイが麗奈への気持ちに
自分で気付いてないだけかもしれないだろ」
カイが私の方を向き
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