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結局3人で部屋を出る マンションの下に降りると ハナちゃんが歩いて来るのが見えた 「ハナちゃん!」 手を振りながら呼ぶ 「麗奈ちゃん!」 ハナちゃんが走って来る 「私までごめんね」 「本当だよ」 シンがすかさず突っ込む 「お兄ちゃんはなんで麗奈ちゃんの家にいるのよ」 信じられないと言う表情でシンを睨むハナちゃん 「俺はカイに会いに来たんだよ」 挑発的な態度でハナちゃんに見せつけるように 横にいたカイの肩を抱く 「やめろ!うざい」 カイは嫌そうにシンの手を払い退ける 「嫌われてんじゃん」 ハナちゃんは呆れた表情で言う 「これがカイの愛情表現なんだよ」 嬉しそうにカイを見るシン カイは微妙な表情でシンを見て 「じゃ」と どこかへ歩いて行った 「田塚先輩、どこか行くの?」 3人で一緒に出てきたからか 部屋に戻らないカイをみて ハナちゃんは不思議そうに聞いた 「うん、よくどこかへ一人で出掛けてるよ」 「え?そうなの?バイトとか?」 「うーん、どうなんだろう?」 「カイがアルバイト?何のために?」 シンも不思議なのか話に入ってくる 夜になるとどこかへ出かけて たまに朝帰ってくることもあるけど 個人の自由だしとあまり気にしたことがなかった 「女がいるのか?」 シンが手を口に当て 考えるようにつぶやく 女? シンがつぶやいた言葉を頭の中で繰り返され なんだか胸の辺りがチクチクと痛んだ
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