とあるフィギアスケートペアの一日

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 そして、世界選手権の出場がかかる全国大会の前日。 「君と結婚をしたい」  突然、ジョセフが、私に告白してきた。 (やっぱり、言い出してきた)  そのとき、もう、私の心はもう決まっていた。  もうずっと前から、ジョセフの気持ちは分かっていたから。  多分、ジョセフも私の気持ちは分かっていて、どう答えるかは知っている。  私は顔が赤くなっていって、どこかに隠れたい気持ちで隠れ場所を探した。  でも、試合前の通路でそんな場所はどこにもなかった。
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