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完成した文は担任にみせ、それからなぜかその文はある教師に手に渡った。
そうだな、教師Aとしておこう。
ある日授業をしていると、その教師Aが私のクラスにやってきた。
最初は私もなにかと疑問を抱いた。
その後私が呼ばれ、私は授業を抜け出せて、ラッキーとも思った。
職員室まで連れていかれて、イスに座らせられてこう告げられた。
「君ならもっと別の文が書ける。
あんな誰でも書けるものじゃなくて、君にしか書けないものを書こう。」
私は、は?と思った。
だって実際そうだろう。他の人達は何も言われてなかった。みんな、ありきたりのものを書いて、発表しているのだ。
ありきたりの何がいけないのだ。その書き方が学校のある種の伝統とでも思っておけばいいじゃないか。
私の顔色を伺い教師Aは、
「大丈夫?書ける?」
ふざけんな。教師にそういわれ、
ごめんなさい、書けません。
言えるわけないだろ。
だから、私に残された返事は
大丈夫です。
だけだった。
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