降り積もる

2/2
13人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
足元にひっそりと開く穴の中。何かがいるのは分かっていた。 私はそれを確かめたくて、日がな穴へと想いの欠片を注ぎ入れ、待つ。 頭上にぽっかりと開く穴の上。何かがいるのは分かっていた。 私はそれを確かめたくて、日がな降り積もる思念の欠片を踏み固め、上る。 ついに、ついにいっぱいになる日まで。 日がな注ぎ入れ、踏み固め。 そしてようやく、積もりに積もった欠片のうえにあったものは、邂逅だった。 d9df1010-0969-4525-b617-513b1798c26a
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!