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世界はとある一柱の神によって作られた。我々人間は祈りを捧げるときに手を合わせるが、それは神による創世の儀の名残を受け継いだものだという。
創世の書によれば、世界はバンズで挟まれることで一つと成った。トマトは燦々と輝く太陽。レタスは緑豊かな自然。とろけるチーズは地の果てまで満ちる大海。厚めのパティは揺るぎない大地。神は自らの手、いやバンズでそれらを抱擁し、世界を完成へと至らしめた。
この両手はバンズ。手を合わせて世界との一体感を感じる。神に感謝し、繁栄と安寧を願おう。聖餐を前にして祈りの言葉を唱える。
「我らが母なるビッグ・ハンバーガーの祝福あれ」
「お前が食おうとしてるの、サンドイッチだけど」
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