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むかし、むかし
山間の小屋に、もう若くはない夫婦が二人きりで住んでいた。
元々、女房には所帯が有ったのだが、今の亭主と懇ろになり逃げてきた。
以前の亭主は真面目なだけが取り柄の百姓で、自分の母親と弟妹達の面倒を良く見る俗に言う「いい人」だった。
僅かばかりの空間しかない家とは名ばかりの小さな小屋で、若い夫婦が夜の営みをするにはいささか抵抗があるようだった。
着ているモノを脱ぎもせず、褌の横ちょから昂りを出して、女房の寝間着を捲り上げて数度腰を振って精を放つ。
そんな流れ作業みたいな毎日だった。
他の男も知らない女房は、こんなもんかと思っていた。
乳を揉まれ、陰部を擦られていくらか気持ちイイか…と思う頃にはおしまい。
そんな彼女の前に、今の亭主が現れた。
流れの薬売りで、本当に効くのか解らないような薬を村に売り歩いていた。
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