淡青の冬

1/1
前へ
/15ページ
次へ
家の窓を覆っていた木々の葉が落ちると 長い冬がはじまる 冬は静かに、そして時に暴力性を伴いながら 町を白銀に変えていく 吹雪がやんで 希薄な澄んだ陽が雲の隙間から顔を出し 積もったばかりの雪と 君の横顔をきらきらと照らすその時が 僕はいっとう好きだったのだ
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう！

13人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示！エブリスタEXはこちら>>
前ページへ 次ページへ