降り積もれ、雪

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 それから三十分もしないうちに友希さんは車に乗って近くまで来た。 「悪いな。また今度さ、ちゃんと泊まらせてもらうわ。ありがと」  そう言って部屋を出て行く彼。  残された場所には、空き缶とお菓子の袋、それに雪だるまのマグカップ。  カーテンを開けて窓の外を見た。  雪はもう、止んでいた。
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