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「はぁ……」 身体を脱力させ、沈み込むクロに、 「可愛い……」 そう心からの本心で溢すと、行真は達したばかりでクロと同じく脱力しかかっている小ぶりなそれを、まるで引き寄せられたかのように口に含んだ。 「……っ、やっ、ダメゆくま、そんなこと……っ、今イッたばっかりだから……っ」 他人の達ったばかりのそれを口に含むことも、口内に広がる独特の味も、オス同士なことも。 お尻の下から生えているしっぽなんてものが、ゆらゆらと絶えず目に入ってくることも。 何一つとて嫌なことなんてない。 むしろ、愛おしさが溢れすぎて、頭がおかしくなりそうなくらいだ。 ━━あぁ、自分はやっぱり人に愛されたかったし、それ以上に愛したかったんだ━━ そんな感情の昂りに、泣きそうになる。 「ん……っ、んっ、…あっ……ん!」 クロの甘い声と共に、口の中に含んだものが再び硬さを増していく。 無意識なのか、クロの腰がゆらゆらと動いていて、それが可愛くて堪らない。 ぴんと伸びた足先に力が籠って、クロが再び快楽に飲まれていくのが手に取るように分かった。 「気持ちいい?クロ」 「ん、んん……っ」 言葉にすることも難しいのか、顔を紅潮させたクロがこくこく、と頷く。 同じように白い肌全部が透けるように赤く染まっていて、猫耳もしっぽもぴん、と立っているのが見えた。 その姿を上目に眺めながら、行真も自身の下腹へと手を伸ばす。 自分でも驚くくらいに張り詰めているものが、改めて今自分がどれくらい興奮し昂っているのかを、ダイレクトに伝えてきた。 「あ……っ、んん……っ、ゆくま……っ」 「……っ」 クロのものを愛でながら、自身も空いている手で自分のを扱いていく。 耳に滑り込む粘着質な音や、クロの甘い声。口の中に広がり始める、透明な蜜の、薄めの味。 それらが自分を高みに連れていくのは、そう遅くなかった。 「あっ、ダメ、また……っ、出る……っ」 「ん……っ」 クロが行真の口内に熱を再び吐き出すのと、行真が自身の掌の中で爆ぜるのは同時だった。 独特の苦味を飲み干した後で、「はぁ……」と行真からも脱力した吐息が漏れる。 恐ろしいくらいの興奮を外部に逃がしても、まだ身体の中に熱が燻っているような感覚で不思議で、それすらも愛おしくて仕方なかった。
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