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美紀ちゃんはずっとうつむいたまま歩いてて、私なんかの話よりずっと悩んでる感じがしたからちょっと気になった。
「美紀ちゃんどうしたの?」
「うん…実は隣のクラスの修斗君って人に告られた」
「えっ?」
「さっき、まるちゃん待ってたときに急に呼ばれて…」
美紀ちゃんは私なんかよりずっと可愛らしい女の子だ、男子がほっとくわけがない。
「で、どうするの?」
「わかんないけど、まるちゃんの話は何だったの?」
「え?ああ、最近太ってきたかな〜と思って一緒にダイエットとかしないかな?って」
「え〜?全然痩せてるじゃない」
パンパンとスカートの上から腰の辺りを叩いて「そうかな〜?」とか言ってみたけど、話したかった事はそんな事じゃない、肝心な事を先に言われてただうつむくのが嫌だったから取り繕っただけだった。
https://estar.jp/novels/25934734/viewer?page=6
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