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私の名前は『蓮水 一彩(はすみ かずさ)』、静岡市内の高校に通う17歳になる高校2年生の女子だ。
私は女子バレーボール部に所属していて、平日は毎日授業が終わった放課後に練習があり、授業が休みの土曜日と日曜日は朝から練習がある。
私の高校の女子バレーボール部は、毎年全国高等学校総合体育大会女子バレーボール競技大会(インターハイ)の全国大会に出場する強豪校で、今年は全国大会で優勝することができた。
7月末に全国大会が終わって3年生は引退し、今は私たち2年生と1年生が来年の大会に向けて練習に励んでいる。
夏休みが終わった9月の2学期始業式の日、授業が終わって放課後に女子バレーボール部の練習に参加するために、いつものように部室で着替えて体育館に入ると監督と見知らぬ女性が話をしていた。
私たち部員が監督のもとに集まると監督から、
「今日から臨時コーチをお願いすることになった『睦月 清佳(むつき せいか)』さんです。」
と女性の紹介があった。
睦月コーチは身長が私と同じ175Cm程度でスレンダーなスタイルで、とても美しい顔立ちをしていて私は思わず、
(きれい…)
と心の中でつぶやいた。
私たちがバレーの練習を始めると、睦月コーチは優しく丁寧に私たちに言葉をかけてアドバイスしてくれた。
私は睦月コーチから声をかけられると、何故か心臓がどきどきして緊張してしまう自分がいることに気が付いた。
睦月コーチが女子バレーボール部の練習に参加するようになって、私は睦月コーチに会うのが楽しみで練習がとても楽しくなったように感じていた。
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