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高校から15分程歩いたところに青葉通りがあり、時刻は18時を過ぎていて、クリスマスのイルミネーションがきれいに輝いていた。
「きれいですね」
私が笑顔で言葉をかけると睦月コーチが、
「ホントきれいだね!
ずっと見ていたいね!」
と少し微笑みながら言葉を返してくれた。
通りを少し歩いた所にベンチがあって睦月コーチから、
「少し座ろうか?」
と言われた私は、
「はい」
と言って2人並んでベンチに腰掛けた。
ふと私が睦月コーチの横顔を見ると、何となく寂しい表情をしているように感じた。
「コーチにいろいろ指導していただいて、私はバレーが楽しくなりました。
これもコーチの指導のおかげです。
本当にありがとうございます。」
私が睦月コーチにお礼の気持ちを伝えると、
「いいえ、そう言ってもらえると嬉しい!
私は十分な指導はできていませんが、蓮水さんが私の思っている以上に努力してくれているから、私もやりがいがありますよ!」
と素直な気持ちを打ち明けてくれた。
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