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私は睦月コーチから教えていただいた相手チームの守りのパターンによるトスの上げ方を、一生懸命練習してマスターした。
高校3年生に進級して6月の中旬から全国高等学校総合体育大会女子バレーボール競技大会(インターハイ)の静岡県予選が始まった。
私の高校は危なげなく勝利を重ねて静岡県大会で優勝した。
7月下旬から全国高等学校総合体育大会女子バレーボール競技大会(インターハイ)の全国大会が始まった。
私はセッターとして全力で戦って私の高校は順調に勝ち進んで決勝戦まで駒を進めた。
決勝戦を待つ控室で私は極度の緊張感に襲われていた。
そんな時私の耳元で、
「落ち着いて相手チームの守りのパターンをよく見て…
蓮水さん、チームメンバを信じてトスを上げてください。」
とささやく声が聞こえたような気がした。
この声はきっと睦月コーチに違いないと私は感じた。
決勝戦のコートに入ると、私は意外に落ち着いていた。
そして相手選手の動きをよく見て、左右に振り分けてトスを上げていった。
すると、アタッカーとのタイミングが合って、するどいアタックが面白いように決まっていった。
試合は接戦だったけれど何とか勝利して、私の高校は2年連続全国大会で優勝することができた。
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