あの日の過ち

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不倫とは 配属者以外と肉体関係を持つことである。 それと似て浮気という言葉が存在する。 浮気というのは、心が浮つくことを意味指し、配属者や恋人以外に歴とした恋愛感情を持ってしまうことだ。 不倫と浮気の違いは、この"カラダの関係"を持ったかどうか。 そう考えると、当然私のしたことは不倫に当てはまる。 恋愛感情があって男女の関係になり、更には肉体関係にまで及んだ。 私はこの事実を墓場まで一生持っていくって決めたけど、本当に大丈夫なんだろうか。 ドラマとかでもよくある、嘘をつけばいつか必ずバレるって話。 後から大変になるより、今不倫してしまったことを正直に旦那に伝えるべきなのか…? そうすれば罪が軽く済むかも… って、やってる時点で既に罪はかなり重い… あれ?待てよ なんで今後も続く前提で考えてるんだろう。 そうだ、もう二度とあんなことやらなければいいだけの話。 昨日のことは昨日のことで、最初で最後ってことにしよう。 あれで終わりだ。そうだ、もう忘れちゃお。 そうなれば早速電話で伝えよう。 私はその場で立ち止まり、スマートフォンを出して連絡帳を開く。 あ、待って電話番号知らないわ… しかし電話番号を交換していなかったことに気づき、呆気なく断念。 んーどうしよ、今更ホテル戻るわけにもいかないし… 「まあ、どうせもう会うこともないでしょ」 もう大丈夫。何もならない。 私は楽観的にそう考えた。 そしてスマートフォンをポケットにしまい、止めていた足を動かす。 そして自宅までの道のりを行く。 でもまさか、あんなことになるなんて 私は、あの一夜の過ちを楽観視しすぎていたのもしれない。
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