800スターありがとうございます

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800スターありがとうございます

その日、意外な人物が俺を訪ねてきた。 「どうだ調子は?」 「いつもと変わらない」 「そうか」 訪ねてきたのは裕貴だった。 「そろそろ未知に会いたいだろうと思ってこれを持ってきた」 渡された紙袋の中を見るとTシャツが入っていた。 「未知ファンクラブでお揃いのTシャツを作ったんだ。これを着ればいつも未知と一緒だ。寂しくないだろう。弓削、さっきから気になっているんだが、これはなんのカウントダウンなんだ?」 机の上に置かれたカウントダウンカレンダーに視線を落とす裕貴。 「うねめ祭りだ。姐さんと一緒に出掛けるってデートの約束をしたから、それまでなにがなんでもここから出ないとなんねぇべ。すぐに弾よけに復帰出来るようにダンベルの代わりに1リットルのペットボトルに水を入れて筋トレをして日々体を鍛えているんだ。おぃ裕貴、姐さんがいるぞ」 「だからさっきも言っただろう」 Tシャツを両手で広げると、笑った姐さんの顔がプリントされてあった。 いやぁ~~いつ見ても俺の姐さんはめんげぇーな。 「いいのかもらっても?」 「あぁ」 「ありがとう裕貴」 これでいつでも姐さんに会える。頬をすりすりさせた。まさに至福のひととき。生きていて良かった。
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