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敬愛この上ない相手に告げられたその言葉にハウエルは瞬きどころか返事すら忘れてただ見上げるばかりだった。
「主よ、私に下される罰は如何なる理由からでしょうか。私は主に忠実であり、お言葉のままに人間に対して尽くして参りました。貴方の使いとして至らなかった点とは如何なるものでしょうか」
掠れるその声に応えて遥かな天上の光の中から厳かな声は天使の名を呼んだ。
「そなたは確かによく尽くした。こと教会において位の高い者であればある程に富と幸運を惜しみなく与え続けた」
「仰せの通りでございます。信心深い者にこそ幸いは与えられるべきであると私は思います」
ひれ伏す彼にその主は静かに続けた。
「それは不平等というものだ。幸いは総ての者に等しく与えられなくてはならない。そして、そなたの行いが教会に慢心と腐敗を生み出す結果と相成った。教会での位など人の中で決めた事、私が指示したものではない。信心の深さがそのままそうであると誰が言えようか」
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