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生徒や他の先生たちがざわつき始めていると、空中に出現した角集団が吠えるように喋り始めた。
その様は、演技とは思えない迫力だ。
「あの時はよくもやってくれたな! これはその仕返しだ、魔王城での恨みを晴らさせてもらうぞ! 食らうがいい」
それで、その怪しげな角集団が杖みたいなものを出して、何かの呪文を唱え始める。
いきなり何の茶番が始まったんだって思ってたら、周囲にいた生徒達が次々に石にされていってびっくりした。
試しに隣で石化した奴に触れてみたら、固かった。
マジだ。
夢とは思えないリアルな手触りだった。
どうやら現実らしい。
やべぇ、本物だ。どうしよう。
って、石化しなかった生徒達が一斉に騒ぎ出す。
もちろん俺もうろたえる。
体育館中が俺達がパニックになっていたら、そこにまた別の集団がやってきた。
体育館の壁をぶちやぶって乗り込んできた。
今度は人外だ。
「グォォォォン」
ツバサを生やした悪魔みたいな生物。
いや、その背中に人間が乗っているぞ!
試験管を持った白衣の女性が、高笑いしていた。
こいつらもステージの上にいる校長に用があるらしい。
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