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ぼんやりと
冬の月明かりに
照らされて
君に届けと願ってる
誰かが作った恋の歌
何て陳腐な恋の歌
歯の浮く台詞が満載の
あろうはずもない
純愛歌
歌い続ける僕がいる
何度も何度も
狂ったように
届けたい歌は
絶対に見つからない
聞かせたい人は
もう此処にはいない
作りたくても
言葉は宙を浮いたまま
会いたくても
君は遠い昔に去ったあと
僕の想いは
届かない
星の光が
今見えていても
同じ時を刻んでいる光ではないのと同じように
僕が届けたい君は
かつての煌めきの中にいるだけ
あの光に届けと
歌う僕
時空を超えて
君と僕が居たあの時に
僕の歌が聞こえるように
僕が作った恋の歌は
君との思い出の中にある
僕が話した事
僕が見ていたもの
僕が感じた君
そのどれもが
言葉に出来ない僕の歌
偽りのない僕の恋
終わりの時間がやってくる
今日の最後に
君に何を贈ろうか?
あの時言えばよかった感情
あの時悔やんだ僕の台詞
そんな言葉が詰まった恋の歌
君に届けと願う歌
上手になった僕の歌
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