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 太古、この世は混沌(こんとん)であった。  あるとき、その茫漠(ぼうばく)たる(よど)みの中から、光が生まれた。  光とともに、闇もまた、その足もとに生じた。  光より天族が生じ、闇より魔族が生じた。  これら二者のあいだに善と悪との戦い――もとい果てなき小競り合い(恋のから騒ぎ)が繰り広げられるに至ったのである。 (どっかの世界の創世記より)
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